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コーヒーは豆が8割

——趣味コーヒーのすすめ 第2話


スーパーの豆で淹れたコーヒーが、美味しくなかった。 なぜだ?

答えは、三宮のテンプルコーヒーさんのマスターが教えてくれた。 焙煎士の資格を持つ方だ。

「コーヒーは豆が8割」。

この一言で、霧が晴れた。


目次

安い豆ほど、淹れるのが難しい

コーヒーの抽出には「美味しいゾーン」がある。 未抽出(薄くて物足りない)から過抽出(エグくて苦い)の間の、ちょうどいい範囲だ。

家で淹れて美味しくない原因は、ほとんどが過抽出。 過抽出にはエグ味、苦味、渋味がいる。

そして豆のグレードが下がれば下がるほど、この過抽出の領域が広くなる。

つまり、安い豆ほど淹れるのが難しい。

「家でコーヒーを淹れてみたけど美味しくなかった」。 その原因は、淹れ方じゃなくて豆かもしれない。

僕がスーパーの豆で失敗したのも、まさにこれだった。


スペシャリティなら、適当に淹れても不味くならない

逆の話をする。

トップグレードのスペシャリティコーヒーを焙煎所から買ってきたなら、大体美味しい。

もちろん淹れ方はある。ルールもある。最低限持っておきたい器具もある。 でも、適当に淹れても不味くはならない。

美味しいゾーンが広いからだ。 多少お湯の温度がずれても、蒸らし時間が適当でも、致命的な味にはならない。

この仕組みに気がついたのは、3年前の年末のことだった。

豆が8割。残りの1割は焙煎。そして最後の1割が淹れ方。 つまり、良い豆を良い焙煎所から買えば、9割は決まっている。

素人にとって、これほど心強い事実はない。


キャンプに行けないインテリア屋の、コーヒーの始め方

コーヒーにハマったもう一つの理由がある。

アウトドアショップをやっていながら、本業はインテリアの専門家だ。 休みが取れない。キャンプに行けない。

テント張って、焚き火して、一泊して帰る。 そんな時間が取れない日々が続いていた。

でもコーヒーなら、間の時間で淹れられる。

気になるコーヒー屋さんに行ってみる。気になる豆を買う。 その辺の公園や河原で、アウトドア器具を使って淹れてみる。

30分あればできる。1時間あれば、ゆっくり飲める。

こんなアウトドアの楽しみ方を、後に「チェアリング」というのだと知った。 椅子一脚とコーヒーセットだけで、外に出る。 それだけで日常に「非日常」が差し込む。

キャンプに行けない言い訳が、コーヒーのおかげで消えた。

豆が8割。残りの2割のうち、1割は焙煎で、最後の1割が淹れ方。 でもその最後の1割に、無限の楽しみがある。


まず、一つだけ。 もし今、スーパーの豆でコーヒーを淹れているなら、一度だけ焙煎所の豆を試してみてほしい。 同じ道具で、同じ淹れ方でいい。

豆を変えるだけで、味が変わる。 「豆が8割」の意味が、一口でわかる。


次回予告 第3話「プロの言うことが全員違う——それがコーヒーの正体だった」 ——ブログ、YouTube、本。全員プロなのに、言うことが違う。その理由がわかった時、コーヒーの見え方が変わった。


このブログでは、コーヒーの素人がWEBとAIとコーヒー屋さん巡りで独自のメソッドを作り上げた全過程を公開していきます。 「趣味コーヒー」が気になる方は、ぜひ続きも読んでみてください。


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この記事を書いた人

SATORY / SATORY's CAFE オーナー。株式会社サロンテリア大林 代表取締役。1980年丹波篠山市生まれ。19歳から人力車で身につけた「聞く力」を軸に、創業50年のインテリア事業、アウトドアショップ、AIを活用したスープカレー開発、15年間で10,000人以上へのキャリア教育を展開。コーヒーは100軒以上の店を巡った「趣味コーヒー」派。

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