丹波篠山・SATORY’s CAFE(二階町17)に関する記事です。店舗情報・メニュー・よくある質問はこちら。
——趣味コーヒーのすすめ 第8話(最終話)
SATORY’s CAFEのカウンターに立つ。 お湯を沸かす。豆を挽く。
ミルを回す音が、店内に響く。 挽きたての香りが広がる瞬間、いつも思う。
コーヒーが好きでも嫌いでもなかったあの頃から、ずいぶん遠くに来たな、と。
3つのオリジナルブレンド
SATORY’s CAFEのハンドドリップコーヒーは、3つのオリジナルブレンドを軸にしている。 名前をつけたのは、スタッフだ。
「KOMOREBI」。 コルリコーヒーさん(三田市)の中煎り。 グァテマラ、ブラジル、コスタリカのブレンド。 香ばしい甘みとやさしいコクに、すっと抜ける明るさ。 木漏れ日のような、柔らかな質感のコーヒーだ。
「UTSUROI」。 イクエイターさん(西脇市)の中煎り。 グァテマラ、エチオピア、ブラジル、タンザニアのブレンド。 華やかな香りに甘みとコク。温度とともに表情が変わる。 時の流れがうつろいゆくように、味が移り変わるコーヒーだ。
「YOIN」。 テンプルコーヒーさん(三宮)の中深煎り。 エチオピアの華やかなアロマに、ブラジルとグァテマラの甘みとコクを重ねたブレンド。 ベーシックなコーヒーでありながら、変化のある余韻が楽しめる。
3つとも、喫茶店型スペシャリティだ。 加えて、イクエイターさんの浅煎り、エチオピア イルガチェフェ・ブナブナも置いている。 アップルティーのような爽やかな酸味と上品な香り。コーヒーの別の表情を知りたい方のための一杯だ。
コーヒー以外のドリンクと、カフェインレス
ちゃんとドリップしたコーヒーで作るカフェオレは、めちゃくちゃ美味しい。 キャラメルカフェオレ、アーモンドカフェオレも同じベースだ。
カフェインが苦手な方がちょこちょこ来られる。 「コーヒーは美味しいけど、今日はやめとく」。 その言葉を聞いた時、美味しいカフェインレスを置こうと思った。 ブラジルの中煎り。カフェインレスでも、ちゃんと美味しい。
コーヒーの美味しさは、何を美味しいとするかが不明瞭な飲み物だ。 だから、美味しさの中で一番わかりやすい「甘さ」のある飲み物も作った。
レモネード。クラフトコーラ。ダージリンティー。アールグレイティー。ココア。 全員がコーヒー好きである必要はない。 でも全員が、美味しい飲み物を飲める場所でありたかった。
趣味コーヒーの循環
SATORYのカウンターで一番嬉しい瞬間がある。
お客様がハンドドリップのコーヒーを一口飲んで、目を丸くする。 「こんな美味しいコーヒー飲んだことない!」。
「僕は素人なので、この味程度は誰でも出せるんですよ。だって豆がいいから」。
「やってみたい」と言われたら、その場で動く。 スタートするのに必要なコーヒーセットを一緒に組む。 ミルはこれ。ドリッパーはこれ。その人の予算と好みに合わせて。
ドリップ体験で「嘘じゃない」を確かめてもらう。 帰って自分で淹れる。美味しい豆を探し始める。 焙煎所を見つけて、報告に来てくれる。
飲む。淹れたくなる。道具を買う。豆を探す。焙煎所を見つける。報告に来る。また新しい豆を試す。
一杯のコーヒーから、全部が回り始める。
僕が趣味コーヒーに連れていった方は、たぶん100名を超えている。 これからも、趣味コーヒーの仲間を増やしていく。
趣味コーヒーのすすめ
最後に、趣味コーヒーをまだ始めていない方へ。
難しくない。プロの技術はいらない。高い道具も、最初は必要ない。 必要なのは、美味しい豆と、ミルと、「なぜだ?」と思える好奇心だけだ。
僕はコーヒーの素人だ。 でも素人だからこそ、自信を持って言える。
僕が淹れたコーヒーが美味しいなら、あなたにも絶対淹れられる。
だって豆がいいから。道具がいいから。 あとは好奇心があれば、勝手に美味しくなっていく。
毎朝の一杯が変わる。休日の過ごし方が変わる。 外でコーヒーを淹れるだけで、日常に非日常が差し込む。
趣味コーヒー。 始めるなら、いつでもSATORYに来てください。 一杯淹れます。話をしましょう。 あなただけのコーヒーセットを、一緒に組みましょう。
まず、一つだけ。 丹波篠山の商店街で、一杯ハンドドリップのコーヒーを飲んでみてほしい。
美味しかったら、「自分でも淹れられますか?」と聞いてください。 全力で背中を押します。
このブログでは、コーヒーの素人がWEBとAIとコーヒー屋さん巡りで独自のメソッドを作り上げた全過程を公開しました。 次のシリーズもお楽しみに。
趣味コーヒーのすすめ シリーズ一覧
- 第1話:コーヒーが好きでも嫌いでもなかった店主が、沼にハマった日
- 第2話:コーヒーは豆が8割
- 第3話:プロの言うことが全員違う——それがコーヒーの正体だった
- 第4話:バリスタへの敬意と、趣味コーヒーの誕生
- 第5話:沼の入り口はTIMEMOREだった
- 第6話:器具を買っただけで終わらせない
- 第7話:100軒巡って選んだ答え——喫茶店型スペシャリティという発想
- 第8話:趣味コーヒーのすすめ——SATORY’s CAFEで一杯どうぞ(本記事)
あなただけの「これがいい」に出会う場所。
丹波篠山・城下町の小さなカフェ。
100軒巡って選んだコーヒーと、1年かけて育てたぼたんスープカレー。

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